青い猫の鈴





流されていた女にたどり着いたのはいいものの、どうやって岸に上がろうか…



「組長!!」



俺を呼ぶ声に反応する。
俺を呼んだのは追いかけて来てくれた隊士達だった。


前方を見ると大木が橋に引っ掛かっているのが目に入った。


「すまぬが!その大木に掴まってみる!
引き上げてはくれぬか!?」


「御意!!」



隊士の返事を聞き、大木にしがみつく事だけに集中した。


「組長!!」


追いついた隊士が手を差し延べる。
それに掴まり、勿論女も引き上げる。



「すまんな…助かった」

「いえっ!
…それよりも…この女子…不思議な格好をしていますね?」


そう言われ俺も女の姿を見る。

…確かに、見たことのない衣服だ…

それに…何故こう脚が見えてッ…///

っ、いかん!
女の脚1つで照れていてはッ…修行がたらん証拠だっ!!


「取り敢えず、この女を屯所へ連れて行こう。」

「御意」


俺は隊士達とその場を後にし、壬生浪士組の屯所へ足を向けた。


一side*end