無我夢中で走り後ろを振り向けば追って来ていた奴等はいなかった。
ふー…やっちまったなー
取りあえずもう少し歩けばついた先は昨日の湖だった。
…どうやって来たんだっけ??
水面はただただゆらゆら揺れるだけ。
それが無性に腹が立った。
「期待なんてさせないでよ!
何が運命を変えるかも☆よ!!
何も変わってないじゃない!
てか、それどころか悪い方向に変わったわよ!!
どうしてくれるわけ?!
ねぇ!何か答えなさいよ!!!」
はーはーと肩で息をする。
八つ当たりなんてしてみたけどやはり何も返ってこなかった。
何だ?
湖まで私を見捨てるのか??
…って、何言ってんだろ…
湖が返事なんてするわけないのに…
ーチリン…
また鈴の音…
『変えてやろう、お前の運命を』
「えっ?!何!!??」
何処からかわからない声
「出てこい!!誰だ!?」
ーチリン…


