「マルちゃーん!」
青空の下
帽子をかぶって
大きく手を降る由紀は最高の笑顔。
楽しそうだなお前。
お前の笑顔が見れて
俺も最高に嬉しいよ。
「走ったらまた戻って来てね」
由紀の明るく大きな声が、風になる俺の背中を押す。
「マル様よ」
「マルカポーネ様だわ」
可愛い声がドッグランに巡り心地よい。
久し振りの走りはサイコー!
犬ってサイコー!
軽々と小高い丘からジャンプすると女の子達の黄色い声が上がる。
イイネー!
「マルカポーネ」
今日もナイスな豹柄服を着たダチのチワワが、俺の腹を目がけて跳んでくる。
「うぉっす」
「久しぶり」
腹を見せ合いながらじゃれる俺達。
「最近見なかったじゃん」
「まあね」
壁ドンされて病院送りは黙っておこう。
俺は由紀の方を向いて
由紀の隣に立つ男と、その腕に抱かれてるポメラニアンを見つめた。
「スゲーいい女じゃん」
ダチがプリンを見て軽く吠える。
「お前の女?」
そう突っ込まれると
ちょっと何とも言えない。
次のステップ進みたいぃの……って由紀のお気に入りの曲があったな。
「マルちゃーん」由紀が呼んでる。
俺は「あとから紹介しろよ」とチワワに冷やかされながら、由紀の元へ走って行った。



