マルカポーネの心配事

「ダメっ!」
由紀は男の胸から飛び出し、必死に誘惑に負けないように自分と闘っていた。

お前
成長したな。

俺が感心と感動してると
男はスゲー嫌な顔をして、由紀のカバンを目で追っていた。

「黙れ地味女」

よほど金に困っているのか、男は由紀の身体を突き飛ばし、由紀はよろめき壁ドン状態。

てめー俺の女にナニすんだ!

「わん!」
俺はベッドからジャンプして、男の腕に噛みついた。

「このバカ犬!」
大きな声で叫び
男は俺を振り回す。

あぁ
俺がせめてシェパードかレトリバーならいいのに。
なんでトイプーなんだよ。

可愛さと素早さしかウリは無いじゃん。

でも
由紀を愛する気持ちは誰にも負けない。

「マルちゃん!」

「離せバカ犬!」

グルグルと地球が回る。
でも絶対離さない。
今までの分、噛みついてやる。

大事な俺の女を粗末に扱いやがって
大切な俺の女を奉仕させやがって
あんなエッチしやがって!

今までにも
色んな最低男に引っ掛かってきたけど

こいつだけは
絶対許さん!