ふたば

「何でも無いから…」


美紀は、スクッと階段から立ち上がった。

涙は、止まった…
変わりに
強い眼差し…

美紀は、諦めた。
悠は、彼女が居るから
叶わない恋に諦めた…

だけどね…
諦めたんじゃない…
怖いから逃げ出した。
自分の気持ちに嘘をついた。

こんなにも好きだけど…
止めた