急にツンケンと言いだした、あの朝という言葉。多分…進藤の言うあの朝っていうのは、あたしに冷たい視線をよこしたあの時で違いないと思う。
ムカついたって、それってムカついてあんな目であたしの事を見たって事を言ってるんだと思う…けど、あんなのって?あたし、あの時何してた?
「中村に触られて嬉しそうにしてたよ、おまえは」
「へ?…はい?」
「顔真っ赤にしてさ、俺がやったら絶対キレるのに」
「き、キレっ…て、」
「だからやっぱりそういう事なんだよなぁって思った矢先に自分の事嫌いかってあんな所で聞かれてもさ、俺だってどういうつもりだって思う訳だ。俺の事なんてどうとも思ってないくせに、俺に何て言わせたいんだって、そうなるだろ」
「い、いや、いやその…っ」
「そしたら大嫌い宣言されて、だから反省しておまえに謝れたらっていつもの時間に教室行ったら中村と二人だし。しかも泣いてたくせに中村の事庇われるし、俺には帰れとか言ってくるし」
「……」
「もうダメだと思ったよ。俺がやる事なす事全部裏目に出てて、それでこのまま持ってかれるくらいならもういってやるって。それであれこれ考える間も無く言ってたっていうか」
「……」
「もうそうなったら理由とかどうでも良くなってて、神崎が離れてくって分かったら今までのウダウダしてた自分に後悔して…まだ間に合うなら、そう思ったんだ」
「……」
「だから…そう、それが全部。それで今に至る。結局俺は素直になれなかった自分が悪いのに嫉妬して八つ当たりして、中村と上手くいきそうになってる今おまえの邪魔しようとしてる最低な奴だよ。そういう事だ」
「……」



