優しくないっ、優しさを感じない!



そう言って、優しく微笑むコースケを見て…あたしはもう理解した。


これは…バレている。完全にバレてる…って事はもう、コースケはあたしの気持ちが分かってる…!


そうなったらもう逃げる事なんて出来ない。だってもう、気持ちがバレてしまった訳だ。もう今までみたいになんて戻れないし、コースケもだからこそこんな所に部活をサボってまでしてきてくれたのかもしれない。

だったらもう、いくしかない。


「あ、あのっ、」

「進藤と、ここで会ってるんだろ?」



………



「へ?今なんて?」


…自分でも分かるくらい、やたら間抜けな声が出た。


だって仕方ない。一大決心までしたってのに、それなのにコースケのやつ今なんて言った⁈


「え、だから進藤と…、」

「全然違う‼︎ 」