きっと朝の冷たい表情も嫌われたとかそういうんじゃなくて、興味が無くなった、邪魔だ鬱陶しい、そういう表情だったんだ。それに廊下の時だって、みんなの手前そうするしかなかった…なんて、もしそんな理由があったとしても、それって結局進藤は同じ括りにあたしを入れたがってるって事だ。進藤にとってあたしなんてそんなもんだって事だ。
だったら、もう良い。もう知らない。
「進藤なんて嫌い」
ーーいつものように放課後の教室で、あたしは窓の外を眺めながら呟いた。
進藤なんか嫌いだ。
そんな想いでグルグルする。それはとても…嫌な気分。嫌いと嫌われたってどっちが辛いんだろう。…まぁでも、正直どっちでもいい。どっちにしろあたしにとっては同じようなものだ。だってどちらも結局は、今まで積み上げてきたものが無くなってこれから先の道も無くなる、そんな意味合いだと思ったから。
「あ、間違えた。嫌われたんじゃなくて、眼中にも無くなったんだっけ」
ふっと、乾いた笑いが思わずこぼれて、そのままあたしは机に突っ伏した。
あぁ、辛いなぁ…
もう絶望やら衝撃やら全てを通り越したと思う。もう後には痛みしかない、痛くて仕方ない。
…そんな時、いつもだったらあいつが居た。いつもここであいつはあたしの話を聞いてくれた。だからあたしはここまで頑張ってこれた。乗り越える事が出来た。
それで…分かったんだ。
辛い時、人は…いやあたしは、一人じゃ起き上がる事が出来ないって。
「…助けて欲しいよ、お願いだから…」
「おう。分かった」
「…え?」



