…なんでだろう。なんだろうこの気持ち。進藤に見捨てられたくない。進藤が居なくなるのは辛い。友達だから?友達だから…そりゃあそうなんだけど…
「……」
「答えられない?」
「…だって、分かんない」
「何が?」
「何がって…理由だよ。友達だから…なんだけど、なんかもっと、進藤には頼ってるような気持ちがあって…」
「うん」
「居なくなっちゃったら…辛いんだもん。そんなの嫌なんだもん。友達だから…なんだけど、でも、それでもなんか、なんか今は違って…」
「……」
「今までは、嫌われてるって知ってても関係なかったはずなのに、それなのになんか…今は辛い。でも友達なのも全部今までと変わってないのに、ずっと同じなのに、それなのに……ん?」
変わって、ない?
言葉に出し始めて、段々と落ち着いて来た思考が一つ、その一つの間違いに気がついた。…そう、それはこの部分。
「…ねぇ、変わってなく…無いよね?そうだよね?そうだよ変わってるよね最近、最近なんか変だよね進藤!進藤が可笑しいから、変わったから、だからこんな事になったんだ!絶対そう!」
そうだった!最近の進藤の発言は意味不明度が増してる気がする!だからそれで困ったあたしは変な方向に走ってきそうになって、だから忘れようと冷静にストップをかけたってだけであってーー
「そうじゃん!あたし悪くないじゃん!進藤が変な事言うから、だからあたしが変な方向に!」
「変な方向にって、どんな?」



