―― ピンポーン
玄関のチャイムが鳴り、由佳は我に返った。
色々と考えを巡らせているうちに、奈津子が来てしまったようだ。
由佳が玄関の扉を開けると、そこにはビニール袋いっぱいのお菓子や飲み物を持った奈津子が立っていた。
「いっぱい買ってきたわよ。」
得意げにそう言う奈津子は、いつもと変わらない様子で、由佳はホッとした。
何を話せばいいか、なんていう心配はどうやら無用そうだった。
そうして由佳と奈津子は、だらだらとテレビを見て、他愛もない話をしながら年末を過ごした。
奈津子は紅白歌合戦を見ながら、自分の好きなアイドルグループを見て盛り上がっていた。
由佳が年越し蕎麦を振る舞うと、「あんた、料理出来たんだ。」と驚きながらも、「美味しい。」と言って食べてくれた。

