―――…。
「なーんだ、そういう事だったの。」
コンビニに行くまでの道中、和也が付いてきた事情を説明すると、華代は納得したようにそう言って笑った。
「これで良かったんだよな…。」
そう呟く桐島を見て、由佳はため息をつきながら口を開いた。
「あんたさぁ、そんな不安そうな顔するぐらいなら残ってればよかったじゃん。」
「んなこと言われてもよぉ〜。」
そう言って嘆く和也を見て、華代は言う。
「もしかして…桐島くんって遠藤さんのこと好きなの…?」
「悪いかよ!」
「へぇ〜、そうだったんだ。」
華代は目を丸くして言う。
「でも、自分の好きな人の幸せを祈れるっていいなぁ。」
「でも、祈り切れてないからこんなとこで嘆いてる訳だけどね。」
華代の言葉に、由佳がすかさず突っ込みを入れた。

