初めてのクリスマスパーティーは由佳にとってとても楽しいものだった。
華代の料理はどれもとても美味しかったし、1つのケーキを皆でつつくのも初めての経験で、由佳はとても幸せだった。
プレゼント交換だが、由佳が必死に選んで買った手袋は、奈津子の手に渡った。
そして由佳は華代から、可愛いバスソルトのセットを貰った。
薫のプレゼントは桐島が受け取り、薫が受け取ったのも桐島からのプレゼントで、薫からプレゼントが貰えなかった奈津子は、桐島に当たり散らしていた。
由佳はそんな光景を、微笑みながら眺めていた。
武城高校に入った頃は、まさかこのメンバーでクリスマスパーティーをするなんて由佳は考えもしていなかった。
そう考えると、人生は何があるか分からないものだなぁと由佳は思った。

