会場である華代の家に着くと、エプロン姿の華代が皆を出迎えてくれた。
「どうぞ、入って!」
家の中は美味しそうな匂いが充満している。
今日は華代の家族は実家でパーティーをしているらしく、家には華代しか居ないらしい。
「お邪魔しまーす。」
リビングに入ると、テーブルの上には豪華な料理の数々が並べられていた。
「すごい…」
「美味そう。」
「これ、全部あんた1人で作ったの?」
「木村、すげー!」
由佳たちが口々にそう言うと、華代は照れ臭そうに笑った。
「気合入れて朝から準備したの。ケーキもあるからね!」
由佳はこの時、華代はきっと良いお嫁さんになると確信した。

