嘘つきなポーカー 1【完】



奈津子はそれだけ言うと、由佳のもとから去って行く。


「何見てんのよ!文句ある?」


奈津子はまじまじと見つめるクラスメイト達にそう言いながら、席についた。


「…由佳ちゃん、一体どういうこと?」


華代が唖然としながら尋ねる。



「んー、昨日の敵は今日の友って感じかな。」


由佳が答えると、華代と薫は顔を見合わせながら呆然とした。


由佳は自然と口元が緩んだ。


「ねぇ、クリスマスパーティーのメンバー、2人追加してもいい?」


由佳は嬉しそうに言った。