―――…。
次の日、由佳はいつも通り薫と一緒に学校に登校した。
すると、いつも通り華代が由佳と薫の姿を見て近寄ってくる。
「由佳ちゃん、小野寺くん、おはよう!」
とびきりの笑顔でそう言う華代。
「おはよ。」
「おっす。」
由佳と薫が応えると、華代は待ってましたと言わんばかりに嬉しそうに話を切り出す。
「ねぇねぇ、クリスマスパーティーなんだけどさぁ!」
その時、ガタンという椅子から立ち上がる音と共に、ある人物が由佳たち3人のもとに歩いて来る。
3人はクリスマスパーティーの話に夢中でまだその存在に気付いていない。
クラスの人たちが次第に彼女が3人のほうに向かっていることに気付き始め、視線を向けた。

