嘘つきなポーカー 1【完】



男は奈津子のブラウスを無理矢理脱がすと、奈津子に向かって拳を振り下ろした。



「やめて!」


由佳は叫んだ。


男の拳の動きが止まり、男の視線全員が由佳に注がれる。


「あ?誰だてめぇ。」


リーダー格であろう男が、由佳を思い切り睨み付けながら言う。


「やめなって言ってるの。今すぐその子から離れて。」


奈津子は仰向けに倒されたまま、呆然とした表情で由佳の方を見つめていた。


「あ?お前もこいつの取り巻きか?一緒に犯すぞ?」


男たちは奈津子のもとから離れて、由佳のほうにじりじり迫ってくる。