「だってあいつのこと、好きなんだろ?」 嘲笑するようにそう言う薫に、由佳は食って掛かる。 「それは昔の話で、今はもう何とも思ってないって前に言ったよね?」 「お前のその顔が、全て物語ってんだよ。」 「意味分かんない!せっかく心配してお見舞い来てあげたって言うのに、何でそんなこと言うかな?」 由佳はそう言って立ち上がった。 「もう帰る!」 そう叫んで後ろを向いた由佳の腕を、薫は掴んだ。 「…じゃあ何でお前、そんな泣いてんの。」