再び暫く沈黙が続いた。 「恭ちゃん、自主退学したんだよ。」 由佳が沈黙を破り、ポツリと呟いた。 「…それで?」 薫の反応は想像とは違い予想以上に冷たく、由佳は困惑する。 「え…?えっと…、良かったなぁって。」 「本気でそう思ってんの?」 薫は冷たく尋ねた。 「…思ってるよ。どうして?」 「あいつと会えなくて寂しいって顔してる。」 薫は鼻で笑いながら呟いた。 「どうしてそんなこと言うの?」 由佳はきつい口調で尋ねた。