保健室に入ると、松本先生は由佳と華代の姿を見て微笑んだ。
「来るだろうと思ってたよ。」
松本先生はそう言うと、「まぁ座りなよ。」と由佳と華代を椅子の上に座らせた。
幸いなことに、いつも松本先生目当ての女子で賑わう保健室も、今日は由佳と華代しか居ない。
きっと皆、恭平と葵の退学の話に夢中なのだろう。
「どうしてあの2人が退学することになったのか、聞きに来たんだろう?」
松本先生は全てを見透かしたような瞳でそう言った。
由佳と華代はこくりと黙って頷いた。
「心配しなくても、昨日の出来事は学校の生徒や先生には広まっていないよ。」
松本先生のその言葉に、由佳と華代は顔を見合わせ、安堵のため息をついた。

