嘘つきなポーカー 1【完】


保健室に入ると、松本先生は由佳と華代の姿を見て微笑んだ。


「来るだろうと思ってたよ。」


松本先生はそう言うと、「まぁ座りなよ。」と由佳と華代を椅子の上に座らせた。

幸いなことに、いつも松本先生目当ての女子で賑わう保健室も、今日は由佳と華代しか居ない。
きっと皆、恭平と葵の退学の話に夢中なのだろう。


「どうしてあの2人が退学することになったのか、聞きに来たんだろう?」


松本先生は全てを見透かしたような瞳でそう言った。

由佳と華代はこくりと黙って頷いた。


「心配しなくても、昨日の出来事は学校の生徒や先生には広まっていないよ。」


松本先生のその言葉に、由佳と華代は顔を見合わせ、安堵のため息をついた。