嘘つきなポーカー 1【完】



次の日、由佳が学校に行くと、校内がちょっとした騒ぎになっていた。

悲鳴のような女子の声、中には泣き崩れている女子の姿もある。

何事かと不思議に思っている由佳の耳に、女子が話している声が耳に入る。



「ねぇ、細谷先輩と葵くんが自主退学するって!」

「2人とも家の都合だって…信じられない。」

「どうしてよりによってあのイケメン2人なの…私、生きていけない!」



次々に耳に入ってくるその言葉を聞いて、由佳は教室に駆け込んだ。

そして華代の姿を探した。
華代も由佳を探していたのか、由佳の姿を見つけるや否や、お互いにアイコンタクトをして、慌てて駆け寄った。


「聞いた?恭平先輩と杉崎くん、自主退学だって…」

「うん…絶対昨日のせいだよね…。」

「でも学校の皆は昨日のこと知らないみたいだし…どうなってるんだろう。」


華代は不安そうに呟いた。