「由佳、前にも言ったと思うけど。」 「うん?」 「僕が一生由佳を守るから。」 「うん…。」 「だからずっと、僕について来てくれる?」 由佳は照れ臭そうにこくりと頷いた。 恭平は幼い頃のこの約束を、ずっと忘れることはなかった。 いつだって、強がりで弱虫な由佳を守るために全てを捧げると、この時誓ったのだ。 強くなりたい。 恭平はそう思った。 その全ては、由佳のためだった。