恭平が驚いて由佳のほうに目をやると、恥ずかしそうに頬を赤らめながら俯く由佳の姿があった。 恭平は胸の鼓動が速くなるのを感じた。 恭平は天にも昇る気分だった。 何故なら恭平にとって由佳は誰よりも大切な存在なのだから。 「僕も由佳が好きだよ。」 恭平は必死に平静を装いながらそう言った。 本当は嬉しさで爆発してしまいそうだった。 だけど由佳の前では頼りになるお兄さんでいなければいけない。 恭平は由佳のほうを向いて由佳の目を見つめると、静かに言った。