「さぁ、こっち向けよ。」
薫は自分の脇腹に刺さったナイフを抜き取り、地面に叩きつけた。
するとナイフは見事に粉々に砕けてしまった。
「これで正々堂々、2人だけの勝負だ。」
薫のその言葉に、恭平は引きつった笑みを見せながら言った。
「君はそんな状態で僕とまともにやり合えるっていうの?」
恭平の言う通り、薫の脇腹からは真っ赤な血がぽたぽたと落ちている。
「これは俺からのお前に対するハンデだ。」
薫は静かにそう言うと、恭平向かって殴りかかった。
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