「暗くなってきたね。帰ろっか。」
華代はそう言って微笑んだ。
「そうだね。」
「小野寺くん、遅いね。先に帰るって連絡しときなよ。」
「うん。」
由佳と華代はブランコから立ち上がり、飲み干したジュースの缶を公園のゴミ箱に捨てると、2人で歩き出した。
長い間話していたからなのだろう、辺りはもう薄暗くなっていた。
「でもさぁ、由佳ちゃんから自分のこと話してくれたのって、初めてだよね。」
華代は空を見上げながらそう言った。
「そうかな。」
「うん、私ちょっと寂しかったんだよ?私ばっかり自分のこと話してるみたいでさ。」
華代は笑いながら言う。

