―――…。
校舎の中が突然静かになった。
ついさっきまで生徒たちの賑やかな話し声が聞こえていたのに。
大体想像はつく。
きっとあの告白イベントとやらが始まったのだろう。
由佳は非常階段を後にして、教室に戻った。
今のうちに荷物を持ってきておこう、と思った。
想像通り、教室や廊下は閑散としていた。
皆体育館のイベントに出向いているので、校舎内に残っている人はほとんど居ない。
由佳にとっては、誰とも出会わなくて良いからラッキーだ。
薫が居ない時は、誰に何をされるか分からないのだから。
そう言えば小野寺薫、今頃女子たちに告白されてるのかな――…。
由佳はふと思った。
そう考えるとなんだか口では説明できないような複雑な気分になった。

