「それに、ここ最近は小野寺薫が味方になってくれていましたから…」
由佳がそう言うと、松本先生は「そうか。それは良かった。」と嬉しそうな顔をした。
「それで、君は?」
松本先生は、由佳の隣にいた華代に尋ねる。
華代は突然自分に話が向けられ、少し驚いたような顔をして、答えた。
「わ、私は…今日から味方になりました!」
緊張したような声で華代が言うと、松本先生は華代に向かって優しく微笑んだ。
「そうか、よく頑張ったね。」
松本先生のその言葉に、華代は俯いて頬を赤らめた。
「あ、いけない。もうすぐ会議だ。先生ちょっと行ってくるから、適当に休んでるんだよ!」
松本先生はそう言い残すと、急いで保健室を後にした。

