傷付かない方法を、手に入れた。

それは、感情に鍵をかけること。
何枚も扉を作って、とても頑丈な鍵を何重にも重ねて、そして二度と取り外せないように。



すると、世界は色を失うと同時に、途端に平和になった。

きっとこれこそが、私の望んだ世界。



どうかずっと死ぬまで、このままの世界で―――…。