「私・・家出してこっちに来たの。高校卒業してから・・・親のいいなりになりたくなくて・・・
 私の実家は・・関西じゃ有名な会社で・・私そこの娘なの。政略結婚・・それが嫌で・・・
 大学も行かず、勝手に就職決めて・・それがバレて、今住んでいる所は親が与えてくれた所です
 今は母と兄とは連絡を取ってます。でも父だけはどうしてもゆるせなくて・・・」

「真理。あんたの家・・もしかして西田貿易?」

「そう・・・」

「あんたお嬢じゃない!」

「そんな目で見られるのが嫌で・・・隠したの。ごめん加奈子」

「そんなことはいいから・・・。でもさ、あんたの彼わかってる?真理と一緒じゃない」

「そう。そこなの。」

「きっと父耳にはそのうち入ると思う。どんな手を使っても探ってくるはず」

「一哉。お前どうすんの」

「俺は会いに行くよ。真理の両親に」

「え?ダメだよ」

「何で?」

「勘当されてるから・・・」

「って待てよ・・兄貴、俺らつながりあったよな・・西田貿易」

「ああ・・」

「え?やっぱり・・・あったか・・・」真理は落ち込んだ・・

「そりゃお前のお父さんの会社ぐらい俺らの会社となら、付き合いぐらいあるだろ」

「じゃ・・会社にも来てるかも・・・もし来ていたら兄だわきっと・・」

「真理さん。あたり。兄さん来てるよ」

「智哉さん・・・兄に会いましたか・・」

「あるよ。素敵な方だね。あ!そうだ、来週来るよ」

「え?・・えーー」その言葉にみんなが驚いた