夕方まで時間があったので、ティーラウンジでお茶を飲みながら、読書をすることに。

ちょっと年の取った紳士が声をかけてきたが、笑ってごまかした。

(一人でほっといて。そんなに寂しくみえるのかな・・・)

ガラスに映った自分をみて、はぁ~とため息がでた。

さぁ部屋に帰って、支度しよとした時、加奈子から電話が・・・

「真理?今何処?」

「ティーラウンジ」

「じゃ そこに行くわ」

走って加奈子がやってきた。

「話?」

「うん」

「真理。よく聞いて。一哉さんのことだけど・・・」

「もういいよ」

「きいた?」

「優志のことでしょ」

「私もだまっててごめん・・・」

「でも何で、あんた一哉さん知ってたの?」

「良樹さんって同じ会社だったでしょ。」

「バリバリの営業マン。ナンバーワンの成績だった。二人とも部下だったの
 優志さんの一件で良樹さんもやめたから・・・
 かわいい部下を死なせてしまった。って
 私達の営業課と別階だから、あまり会わなかったしね」

「私も優志も会社じゃ他人だったもんね」

「そうそう。あの営業課はイケメン勢ぞろいだったもんね」

「仲良くしてたら、上から下からと視線がきつかったもんね~」

「そうそう。配属されたら苛めがつきもので、結局、既婚者ばかり配属だったもんね」

「それもおばさんばかり」

「って私ももうおばさんチームに片足つっこんでるけどね」

「あんたまだ独身でしょ」

「あっじゃまだまだ大丈夫かな?」

「って何の話してんのよ。って要件は?」

「今夜夕食行くでしょ?」

「うん。4人でと言われたから断れなかった」

「じゃあさ、一哉さんのことどう思う?」

「わからない。でも、私にすごく気をつかっている。後、御曹司。」

「それだけ?」

「それだけ」

「まぁいいわ。今晩、一哉さんともう一度話してくれないかな?」

「もうないよ・・・」

「情とかじゃないと思う。真理のこと気にしている」

「・・・無理だよ」

「まだ優志が・・・」

「急がないから、自分のペースでいいから」

「わかった。」

「真理。ありがとうね」

じゃ 良樹さんと待ち合わせなんで後でと言っていったんホテルを出た。

私は支度のため、部屋へ帰った。

仮面外したら・・・

この言葉が胸に引っかかる