「歩ける?」その言葉にはっとした。

その声に向かって顔を上げると、そっと起こしてくれた。

「大丈夫です・・・」やさしく笑った

「今の笑顔綺麗だな・・・」そう言って私の頬を触った。

その声と見つめられる目に動けなくなってしまった・・・

「続きは後で・・・」そっとおでこにキスをした。

私は少し浮いた感じで歩いているようだった。

歩き方が可笑しかったのか、レストランまで腰に手を当てて歩いてくれた。


最上階のレストランは落ち着いた感じの造りになっていた。

席に案内されて座った。さっきのことが頭に残っているせいか、まともに顔が見れない

少し俯き加減になっていた・・・

「真理」

「え?何?」顔を上げた

「もうお互い堅苦しくなるのはやめないか」

(そっか・・さっきのことも・・・)

「でも一哉さんは年上ですから」

「年齢なんて関係ないよ」

「お互い好きなら同じだろ」

「そうだけど・・・でも」

「じゃ せめて俺といる時はさん付けやめないか?」

「・・・わかりました」

「じゃ 読んでみて」

「か・・・一哉・・」

「何?」

「何って・・呼んでって言ったでしょ」

「そうだった。ごめん。うれしたっかよ真理」私の手を握り自分の顔にあてた。

「もうこれ以上ドキドキさせないで、心臓もたないわ」(手が震えてる・・)

「これからもっとさせてやるから」(あ~もう限界手を戻させて~)

「へ?勘弁して・・」やっと手が離せた

二人で笑っていると、料理が運ばれてきた。

「とりあえず食べてから」

「じゃ 乾杯」

その場を楽しみながら食事をした。


食事も終わり部屋へ帰らずに隣なバーへ寄った