「真理・・・」呼ばれて胸から顔を上げた。

一哉さんのやさしく微笑む顔が近くにある。

「一哉・さ・・」今度は激しく唇を重ねてきた。気持ちが一気に伝わってくる・・

息ができないくらいお互いを求めあっている・・止まらない・・止められない

こんなに激しいキスは初めてだ・・このままはまっていってしまう・・・

だんだん身体の力が抜けてきた・・倒れないように自然と腕の力が入ってしまう・・

触れられるところ全てが熱く、溶けていくような感じになってきた・・

もう自分の力で立っていられなくなってきた・・

もうダメ息ができない・・唇をそっとはなした・・

「もうダメ・・・私・・・」

足の力が抜けてしまった。その場にしゃがみ込もうとした瞬間

そっと抱きかかえソファーに寝かせてくれた。

「大丈夫?」

「・・・」何も言えずただ見つめるだけだった・・。

その横に座り頭を撫でてながら、「その顔 反則」と言った。


(キス・・・しちゃった・・・)


体全体が熱くてしょうがない・・冷めるまでおとなしく横になっていた・・・



もう夕日はすっかり沈んでいた。・・・辺りは薄暗くなっていた