玄関のチャイムが鳴った。

慌てて玄関へ走り、のぞき穴を覗いた。

(良樹さんも一緒だ!)

玄関のチェーンをつけたまま開けてしまった。

「真理。何やってんの?」

「へ?あ?ごめん寝起きで寝ぼけちゃって・・」

すぐに玄関を開けなおした。

「おはよう。どうしたのこんな朝早く・・・」

「あんたもうすぐ昼よ。何寝ぼけてるの?」

「え~!昼!時間見間違えちゃった・・・ははっ・・・」

「誰かいる」(勘がするどいなぁ~)

「え?」(ばれませんように・・・)

「だって靴・・・」

「わぁ!」

「これって・・・一哉の」

(良樹さん・・・何で知ってるの・・・)

「真理。あんたもうそんなこと??」

「何もない!誓います!誓います!」

「あったほうが楽しかったのにねぇ~良樹さん」

「そうだね加奈子」

とりあえずリビングに行ってもらった。

「あれ?一哉さんは?」

「ト・・トイレかな・・」

「ふ~ん」

「真理。呼んできて」

「はい・・・」寝室へ向かった

「やっぱり何かあったじゃない!」

と廊下の向こうから聞こえてきた・・・

はぁ~っとため息をつきながら寝室のドアを開けた。