私が優志以外を好きになる・・・。

「まさか・・・一哉さん・・・」

「その・・まさかだね」と言いながら良樹さんはソファーに座った

「真理やっとだね・・・」加奈子が抱きしめてきた

(私が優志以外を・・・嘘・・・)

「優志に悪い気がする・・・私だけ・・・幸せ・・」「ダメ!」

加奈子が真理を離し、慌てて口の前に手を置いた。

「もう。十分だよ」

「十分真理は優志さんを愛したよ。もうこれ以上背負わなくてもいいよ」

「そうだよ真理ちゃん。きっと優志が真理ちゃんをまかせてもいいやつを連れてきたんだ」

「優志と一哉。あいつらどれだけの親友だったと思う?
 一哉は、優志のことを思っている真理ちゃんでも、あいつならすべて受け止めると思うよ
 あいつはそんなやつだから」

(良樹さん、一哉さんと同じこと言った・・・)

「これから一哉にすこしづつでいいから甘えてごらん」

「じゃ 私・・・好きになってもいいのかな・・・」

「もちろん」二人が笑顔で答えてくれた。

私も泣いてぐちゃぐちゃな顔だけど、笑った。

「じゃ 明日会社来いよ真理ちゃん」

「愛しの彼が待っているわよ」

「加奈子のばか・・・」

「寝てスッキリした顔で来なさいよ!じゃ またね」

二人は帰って行った。

(加奈子、良樹さん。こんなことで呼んでごめんね・・・)

私は結局そのまま眠れずソファーの上で朝を迎えた