一哉Side~

「良樹さん、智哉、明日頼むな」

「任せろ」

「兄貴ほんとよかったな」

「ああ・・・やっと落ち着く」

「一哉、お前の気持ちが一途だったとは思わなかったけどな」

「良樹さん!そこ笑うか?」

「だって・・ククク・・」

「優志さんも兄貴でよかったって思っているかもな」

「だったらいいけどな」

「心配するな。真理ちゃんを泣かさない限りあいつは恨むことないだろ」

「真理を泣かしたら出てきそうだしな・・」

「その時は一哉、みんなが敵になるぞ。気をつけろ」

「そうだな・・・気をつけるわ」

「良樹さんももうすぐ親父だな」

「親ばかっぷりが楽しみだ」

「智哉!お前もいつかそうなるぞ。お前の場合・・子供が二人だな」

「良樹さん~二人ってもしかして俺?」

「あたり。精々沙紀に迷惑かけるなよ」

「ちゃんとパパになりますよ。兄貴こそどうなんだよ」

「うちか・・・どうだろう・・・」

「じゃ明日頑張れよ」

「はぁ無理だわ」

「ばかだな・・初夜だろ」

「・・・それはそうかも・・でもできるか!」

「じゃそろそろ帰るか?」

「加奈子さんが大事だもんな」

「当たり前だろが。お前らはどうでもいい」

「うわぁ~冷たいなぁ」

「お前らもそうなるぞ」と笑っていた。

いつもより早く切り上げ、家に帰った。