「ただいま」

「お帰り」

「あの~一哉さん。どうして帰ってきたの?」

「真理といたいから」

「明日会えるでしょ。家族とのひと時は?」

「いらない。それに今から少しだけ良樹さんと智哉と飲んでくるから。上で」

「あ・・・そう・・じゃ私は加奈子に会いに行ってくる」

「加奈子さんに無理さすなよ」

「大丈夫」

玄関のチャイムが鳴り開けると、良樹さん夫婦と智哉さん夫婦がいた。

「お邪魔しまーす。と行ってきます」お互い玄関で別れた。

女だけのティータイムが始まった。

「今夜はアルコール無しで」

「そうだね・・・だって妊婦さんもいるし」

「産んだら飲むわよ」

「産まれた後お祝いでね。来月出産か・・・早いよね」

「あの・・・真理・・加奈子・・・」

「どうしたの?」

「まだ内緒にしててくださいね・・・私も・・出来たみたいなんです・・・」

「沙紀・・・ほんとに!!」

「え!じゃ同級生!!」

「・・・はい」

「真理!あんたは!いないの?!」

「へ?何でそうなるんよ」

「3人で同級生ってどうよ」

「はぁ!ってことは今がんばらんとあかんやん!」

「明日がんばっておいで」

「ちょ・・とそれ無理でしょ」

「加奈子・・・真理が困ってますよ」

「智哉さんは知ってるの?」

「言ってません」

「いつ言うの?」

「明日かな・・・」

「式終わってからにしてね。沙紀」

「もちろんです。じゃないと真理がかわいそうだから」

「よくわかってますね。沙紀はいい子だわ」

いきなりの沙紀の爆弾発言で3人は驚き笑っていた。