遅くなる日がまだ続いていたある日の夜、携帯が鳴った。

実家からだった・・・。

「真理、帰ってこれそう?忙しい?」

「再来週ならいけるかも・・来週まで一哉が忙しくって・・」

「無理せんでええんよ。それなら帰らんでええから」

「ごめんなお母さん。」

その会話中に一哉が帰ってきた。

「一哉が帰って来たわ。じゃまた掛け直すわ」とりあえず切った。

「実家からか?何て?」

「たいしたことじゃないから。それより今夜は早かったね」

「ああ。だいぶ落ち着いたから。今週は俺3連休になった」

「なんで?暫く忙しいって言ってなかった?」

「休日出勤しすぎて、休みとれって」

「じゃ、ゆっくり休んでね」

「そうだ。真理、実家に帰ってこないか?」

「え?何で今?」

「俺もこの3連休で色々整理してこようと思って、
真理も実家に帰りたかっただろ?ごめんなちゃんと言ってやれなくて。
何日帰ってもいいぞ。こっちは大丈夫だから」

「じゃ帰っていいかな?」

「もちろん。楽しんでおいで」

「ありがとう。じゃそうします」

忙しい時なのに気にしてくれていたんだ・・・。それにさっきの電話も見られたし・・・

少し申し訳なく思ってしまった。

今週末帰りますとメールをして、夕食の準備をした。

久しぶりにゆっくり食事をした。