毎日忙しく過ごしていると、時の経つのも早く感じる。

もう3月だ・・・。

式の準備もほぼ終わり、ドレスの受け取りだけになっていた。

新婚旅行は一哉の仕事上、暫く無理になったので、

私も仕事もやめることなく続けることに。

子供が出来たら辞めるという約束はこの間させられた。

加奈子と良樹さんの件で一哉も気になったらしい・・・。

私も嫌と言ったが、一哉の両親も約束してほしいとのことだった。

仕事も終わり、リビングで一人考えていた。

しばらく実家に帰ろう・・・。

一哉に相談して、2、3日帰ろう・・・。

一哉は今夜も遅い・・・。

社長就任がもうすぐなので、引き継ぎに時間がかかるみたいだ。

そんなときに帰ってもいいのかと考えるが、少し我が儘を言ってみようと思う。

夕食の支度も終え、一哉の帰りを待っていた・・・。

ソファーに横になって待っていたのに、いつの間にか眠ってしまった・・・。

「真理・・ただいま」耳元でする小さな声に驚いて起きた。

「あ!ごめん。おかえりなさい」慌てて起きあがった。

「ごめんな遅くなって」

「気にしないで。それよりご飯は?」

「軽いものが食べたい」

「じゃお茶漬けでも食べる?」

「じゃ風呂入ってくるから頼むな」

もう夜も遅いので、さっさと準備をした。

こんなに夜が遅くなる日が続くとさすがに心配になってくる。

やっぱり実家へ帰るのは暫くやめようと決めた。