ホテルについて、夕食を一緒に食べて、部屋へ帰ろうとした時、

「もう少しいませんか?」

「でも明日は会社ですから・・・」

「少しでいいです」

「・・・・わかりました」

「バーラウンジで待ってます」

「はい。じゃ」

一旦部屋へ帰り、シャワーを浴びて、着替えてから向かった。

少しシックなワンピースを着ていった。

彼は、カジュアルなスーツを着ていた。

「おまたせしました」

「また違った真理さん発見」

「もう変なこと言わないでください」

カウンターからバーボンのロックが出てきた。

私はおすすめのカクテルを注文した。

シャンパンのカクテルだった。

「今日は楽しかったです。新・・」「ストップ」

「え?また」

「一哉でいいです」

「じゃ 一哉さん」

「真理さん」

「はい」

「これから会社では少し距離があるかもしれません。ですが、プライベートでは・・・
 今のように接してください」

「え?いいんでしょうか」

「もちろん」

「俺は今やっと・・・動きだせそうなんです・・・
 止まっていてはいけないと・・・真理さん。」

「はい?」

「俺と時間進めませんか時間。・・・止まったままの時間・・・を」

(私はまだ優志のことが・・・でも昼間は考えてなかった・・・)

「優志も一緒に。」

「えっ?優志も・・・」

「そう。ゆっくり時間をかけて・・・」

「できるかどうかは約束できませんが、それでもいいですか?」

「もちろん。俺はいつでも真理さんの味方ですから」

「一哉さん・・・ありがとう」

この言葉に涙が落ちた・・。