その目から動けない・・何も言わず今度は激しく唇を重ねてきた。

触れる指先にそこから熱をおびて行く・・重なりあう唇が止まらない・・

息もできなくなったきた・・

そっと唇が離れた・・もう息がちゃんとできない・・

「真理・・」その声が私の身体をさらに麻痺させていく・・

「一・・」名前を呼ぼうとしたら耳朶から首筋に息がかかった・・

「真理・・・愛してるよ・・」その言葉に身体全体が力を失った・・

「その顔・・俺以外見せるなよ」と私の身体すべてを愛してくれた。

身体全体が一哉で満たされていくのがうれしくて、何故か涙が零れた。

その涙をそっと拭ってくれた・・

首に手を回し、ぎゅっと抱きしめた・・

何度も名前を呼ばれるがその声もだんだん遠くに聞こえてくる・・

「愛してるよ・・」その声と共に私の身体の力も抜けてしまった。



朝・・・

あちこちに散った服を集めて着替えた。

まだ一哉は眠っている・・・

リビングへ行くと朝日の明るさに眼を細めた・・

まだ頭はぼーっとするが、朝食を作りにキッチンへ行った。