良樹さんに報告して、家に帰った。

一哉は帰っていなかった。

真っ暗な部屋に明かりをつけてソファーに座った。

晩御飯いらないとメールが届いた。

帰ってくるまでゆっくりしようと、冷蔵庫の残り物でさっさとご飯を済ませ、

リビングでくつろいでいた。

「あ・・この静けさ・・」

加奈子が不安になるような気もする・・

この広い部屋で一人・・・さみしいかも・・それに妊娠して、つわりが酷いとなると

確かに泣きたくなるのはあるかも・・・。

仕事に行けば私がいるし、旦那もいる。みんながいる。

加奈子が仕事を辞めたくない気持ちもわかるが・・・

缶ビールをもって窓の傍の椅子に座った。

「私もいつか同じこと経験するな・・・」と独り言を言った。

「ん?どうした」と一哉が歩いて、横に座った

「お帰り」と言って自然と抱き付いてしまった。

加奈子の事を報告し、また様子を見に行ってくると伝えた。

「みんなでサポートしないとな」と頭を撫でながら言ってくれた。

今週土曜日の話をした。

優志の家の帰りに実家に寄って帰るからと言われた。

両親がたまには私を連れて遊びに来いと言っているらしい・・・

そういえば・・・結婚式以来会ってなかった。

親孝行もたまにはしないと・・

それに私ももう嫁だし・・

土曜日は一日仕事になりそうだなと思った。


今週の体調のことも考えていつもより早くにベットに入った。