あの結婚報告からだいぶ時間が過ぎた・・・

仕事も落ち着いたので、実家へ帰ることにした。

一哉も1泊できることになった。

近くの駅まで涼介が迎えにくれた。車で実家に向かった。

「着いた・・」ちょっと緊張する・・・

「何年振りに帰った?」

「約10年」

「まぁ気にせず入れ」と涼介の言葉に、玄関へ向かった。

扉を開けるとそこには義姉の桜が立っていた。

「ただいま・・」

「真理~お帰り」と抱きしめてくれた。

「遅くなってごめん・・」

「はよせんと、向こうで待ってるから」と桜が案内してくれた。

「行ってくるわ」すっかり関西弁にもどり、両親の待つ所へ行った。

後ろから一哉が歩いてきた・・

ノックして入った。

「ただいま・・・」

「お帰り」

「お父さん、お母さん、家出娘がこんな形で帰ってきてごめんな・・」

「なに言ってんの。喜ばしいことでしょ。こっちきて話して」と言われた。

ソファーに座り4人で話が始まった。