みんなで近くの料亭へ行った・・。

「親父・・・だましたな」

「一哉・・だまされるほうが悪い」

「叔父さん・・やりましたね」

「良樹。お前も大変だな。弟みたいなのが心配ばかりかけて」

「叔父さん。うちの親父より父親みたいだから、もう弟同然ですよ」

「これから頼むぞ」

「親父、何でみんなを隠した。沙紀もこっそり連絡して来ればよかったのに」

「隠してお前たちの気持ちを聞かせたかったからな」

「余計なことするなよ」

「真理さんはお前の気持ち聞いてほっとしたよな。真理さん」

「はい。それに・・色々大変みたいですし」

「真理?あっそうだ。さっきの」

「ここでは言いません」

「わかったよ」

「そうだ親父。真理さんの兄さんが来た時・・真理さん俺達の前で・・・」

「智哉」

「もういいじゃん。そのうちばれ・・」パシと音が鳴った。

「痛!兄貴。急に頭叩くなよ・・」

「お前。俺の彼女に恥かかすな」

「恥?なんだ一哉」

「なんでもない」

「真理さん?」

「はっ・・え・・」

「娘になる人だ、隠し事はなしだぞ」

「・・・私ちょっと関西弁を話す時がありまして・・家族と話す時は普通ですが、怒ったりすると
 ちょっと・・・」

「あははは。これは面白い」

「一哉。真理さん怖いか?」

「いいや。でも本気で怒られたら・・」

「一哉さん・・・」と横目で見た。

「兄貴と俺、兄さんとの会話きいて唖然としたもんな」

「あっ!言いましたね智哉さん!」

「出るか関西弁?」