一哉達がリビングに入ってきた。相当急いで来たみたいだった。

「何?また呼び出しかよ・・」息を切らして話していた。

「叔父さん。もう昨日みたいなことは勘弁ですよ」

「親父。今日はちゃんと話してくれよ。兄貴止めるの勘弁だから・・・」

3人が相当焦ってこの家に来たのが感じ取れた・・・。

「一哉・・・真理さんのことだが・・・」

「何?まだ何かあるのか?」

「西田さんと連絡がとれてな・・・」

「え?真理の両親に?」

「真理さんの両親がお前によろしくと言って来た」

「わかった。近々あいさつに行ってくるわ」

「それと・・・真理さんが来た。ここに」

3人の驚きの声と一哉の怒った声が聞こえた。

「はぁ!親父真理に何か言ってないだろうな!」

「言うどころか。お前には勿体ないと思ったぞ」

「・・って真理は何て言った?」

「聞きたいか?」

「なんだよ。勿体ぶって」

「3人で話をした。何もかもな」

「親父。優志のこと言ってないだろうな」

「言った。真理さんもきちんと話をしてくれた」

「真理を不安にさせたくなかったのに・・何で今更・・」

「彼女は凛とした姿ですべて話してくれたぞ。結婚のこともだ」

「何て?」

「お前から真理さんに聞け」

「わかった・・・」

「それから・・お前たちに言っておく。彼女達を心配させるな。不安にさせるな。
 ずっとそばにいてやれ。お前たちしか彼女は頼る所は無いからな」

「ああ。わかってる」

「わかってますよ。叔父さん」

「わかってる。今更いわれなくてもな」