場所は同じ所。 あそこの裏口の階段―……。 「茜っ。会いたかった……」 尚は会うと同時に私に抱き着いてきた。 「尚……。私も……」 私は尚の大きい背中に腕を回した。 もう…… 今だけでもいい。 今だけは私だけを見てくれる―……。 彼女がいたってもう構わない。 この腕を離されるくらいなら……。 .