アタシと美和ちゃんはいったんアタシの家へ戻って、保険証を持った。
そして、美和ちゃんが調べてくれた近くの総合病院の産婦人科へ行くことになった。
待合室でアタシと美和ちゃんは並んで座った。
周りには、お腹の大きな妊婦さんが優しい笑顔でお腹を撫でている。
幸せそうな笑顔。
アタシも今日の朝はあんな風に幸せな気分だったのにね…
一瞬にして、幸せはアタシの手のひらから逃げて行ってしまったね…
アタシはぼんやり小さな声でつぶやいた。
「アタシの赤ちゃんも…あんな風にちゃんとした大人でしっかりしたお母さんが良かったよね…」
そんなアタシの声が美和ちゃんに届いてしまったのか、美和ちゃんはアタシの手をさっきと同じように握り締めてくれた。
「小林さーん、どうぞ」
看護士さんに呼ばれて、美和ちゃんは立ち上がったけどアタシは立ち上がれなかった。
足に力が入らないんだ…
「弥生ちゃん、大丈夫だよ。アタシも一緒に行ってあげるから」
美和ちゃんはそう言って、アタシに力を貸してくれて診察室まで運んでくれた。
「小林さんはどちらですか?」
アタシはすっかり弱ってしまった心を立ち上がらせた。
「アタシです」
結構年を取った女の先生がアタシにゆっくり質問をしていく…
診察を終えて、先生から告げられた言葉。
「ご懐妊です」
アタシは嬉しさと、不安で胸が痛くなり、ついに耐え切られなくなって先生に尋ねた。
「…先生、Hをして一週間じゃ子どもはできないんですか?」
先生は優しい顔で言った。
「…そうですね、精子と卵子が出会って受精しても、子宮に着床するまでには約1週間かかるんですよ。だから、一週間で妊娠ということはないですね」
じゃあ、この赤ちゃんは…アタシとカズくんの子じゃないんだ…
アタシは、頭がくらくらして今にもその場に倒れてしまいそうだった。
アタシはレイプされたことを先生に話した。
それは三週間前だったということも…
そして一週間前、カズくんとHをしたことも…
一通り話し終えるとさ先生はアタシに優しく言った。
「そうでしたか、それは不幸な目に合いましたね。…小林さんのお腹にいるのは、おそらくそのレイプのときにできた子でしょう。ご家族とよく相談して、産むか…残念ながら堕すか決めてくださいね」
そして、美和ちゃんが調べてくれた近くの総合病院の産婦人科へ行くことになった。
待合室でアタシと美和ちゃんは並んで座った。
周りには、お腹の大きな妊婦さんが優しい笑顔でお腹を撫でている。
幸せそうな笑顔。
アタシも今日の朝はあんな風に幸せな気分だったのにね…
一瞬にして、幸せはアタシの手のひらから逃げて行ってしまったね…
アタシはぼんやり小さな声でつぶやいた。
「アタシの赤ちゃんも…あんな風にちゃんとした大人でしっかりしたお母さんが良かったよね…」
そんなアタシの声が美和ちゃんに届いてしまったのか、美和ちゃんはアタシの手をさっきと同じように握り締めてくれた。
「小林さーん、どうぞ」
看護士さんに呼ばれて、美和ちゃんは立ち上がったけどアタシは立ち上がれなかった。
足に力が入らないんだ…
「弥生ちゃん、大丈夫だよ。アタシも一緒に行ってあげるから」
美和ちゃんはそう言って、アタシに力を貸してくれて診察室まで運んでくれた。
「小林さんはどちらですか?」
アタシはすっかり弱ってしまった心を立ち上がらせた。
「アタシです」
結構年を取った女の先生がアタシにゆっくり質問をしていく…
診察を終えて、先生から告げられた言葉。
「ご懐妊です」
アタシは嬉しさと、不安で胸が痛くなり、ついに耐え切られなくなって先生に尋ねた。
「…先生、Hをして一週間じゃ子どもはできないんですか?」
先生は優しい顔で言った。
「…そうですね、精子と卵子が出会って受精しても、子宮に着床するまでには約1週間かかるんですよ。だから、一週間で妊娠ということはないですね」
じゃあ、この赤ちゃんは…アタシとカズくんの子じゃないんだ…
アタシは、頭がくらくらして今にもその場に倒れてしまいそうだった。
アタシはレイプされたことを先生に話した。
それは三週間前だったということも…
そして一週間前、カズくんとHをしたことも…
一通り話し終えるとさ先生はアタシに優しく言った。
「そうでしたか、それは不幸な目に合いましたね。…小林さんのお腹にいるのは、おそらくそのレイプのときにできた子でしょう。ご家族とよく相談して、産むか…残念ながら堕すか決めてくださいね」
