不器用な二人









「ゆ…悠ちゃんは、撮影はいいの?」




「ああ…だって、相手がまだだしな」




相原胡桃…
そういえば、まだ姿が見当たらない…




「あれ、悠斗。そこで何してんの?」




挨拶から戻ってきたマネージャーさん。
手には缶コーヒーとミルクティー。




「美遥とお喋り中。それよりもユキさん、二本も飲むの?」




悠ちゃんも気づいていたのか、マネージャーさんが持っている二つの缶に指差す。




「ああ、これ?一本は美遥ちゃんの」



どっちがいい?と二つの缶を差し出され、私はミルクティーの方を選んだ。





「ありがとうございます…」




「いーえ」




「…ちっ」




笑顔で答えるマネージャーさんと不機嫌になった悠ちゃん。



な、なんで…?