「は？」
「マネージャーさんに君が美遥ちゃん？って言われたから…」
そう言うと悠ちゃんの顔が赤くなり、ちっと舌打ちをする。
「あのおっさん…」
「…悠ちゃん？」
「あ…悪い…前にユキさんに隣の家が幼馴染の美遥の家だと教えたんだ」
「ああ…」
それで知っていたんだ。
…にしては、ちょっと私たちのこと詳しくなかった？
気のせい…？
うーんと考えていると、悠ちゃんはふぅっと息を吐く。
「説教終わり。全く…もうこれで懲りて。美遥はすぐに信じるんだから」
「むぅ…」
「はい、むくれないの。それよりも…」
悠ちゃんは私の手を引き、私は悠ちゃんの胸に飛び込むような形になる。
「ゆゆゆ悠ちゃん！？」
なに、この展開は！？
急すぎて頭がついていかないんだけど！
鼓動も先程よりも比べものにならないくらい速い。
悠ちゃんー！！
「少し我慢して。今充電中だから」
「っ！」
ぎゅっと私を抱きしめる悠ちゃん。
悠ちゃんは私で充電出来るの？
…もし、そうだったら嬉しい。
何だか“トクベツ”と言われているような気がしてー…
