不器用な二人










「さてと…美遥、これはどういうことなの?」





お説教の始まりだった。



しかも笑顔付きで。



楽屋は和室で畳の上に私は正座をさせられている。




悠ちゃん、怖い!
マネージャーさんのアホっ!




私は恐る恐る先程までの経緯を話した。
もちろん、悠ちゃんの部屋に入ったことは伏せた。




すると、悠ちゃんははぁーっと長い溜息を吐いた。




「だから、そう簡単に信じるな」



「で、でも…名刺貰ったし…」




「もし、偽装されてたらどうするんだ?」



「う…っ」




だって…そこまで考えないもん…
それに、悠ちゃんのことも知っていたし、私の名前だって…




…あれ?




「全く…今回はユキさんだったから、よかったものの…」



「…ねぇ、悠ちゃん…なんでマネージャーさんは私の名前を知ってたの?」




そういえば何で?



頭の中は?だらけで、首を傾げると悠ちゃんは目を見開く。