不器用な二人










悠ちゃんは不服そうにマネージャーさんから台本を受け取る。




「次の撮影は何時からって?」



「一時間後」



「じゃ充分時間はあるな。折角の美遥ちゃんだ。楽屋で話したらどうだ?」



「え、あの…!」




マネージャーさん何を言い出すの!?



見てよ!悠ちゃんの表情!
すごく不機嫌なんだから!




「…時間になったら、呼んで」




そう言って悠ちゃんは私の手を引いて楽屋へと向かう。





楽屋の中でまず起きたこと。
それは、もちろん…