不器用な二人








慌ててマネージャーさんの後ろに隠れようとしたが、時は遅し。




ばっちり悠ちゃんと目が合ってしまった。




「…は?」



力のない悠ちゃんの声が聞こえた。



「悠斗くん?」



「ああ…すみません」



悠ちゃんは気を取り直して、撮影に挑んだ。




だけど、私の心臓はあり得ない程、バクバクと鳴っていた。




よく考えれば、悠ちゃんに会えるとあっさりマネージャーさんについて来たけど…


悠ちゃんの許可を貰ってないから、私確実に怒られる。